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Google、将来的にChromeへアドブロック機能を標準搭載か

chrome adblock

WSJは、Googleが将来的にChromeブラウザにアドブロック機能を標準搭載する予定があると、関係者からの取材で明らかにしました

Googleは、機能の詳細や具体的なスケジュールは明らかにしていません。結果的にアドブロックを搭載しないという決定が下される可能性もありますが、関係者の推測によると、ユーザー体験を著しく妨害するような「ポップアップ」・「音も出るようなオートプレイ動画広告」・「タイマーで画面をジャックするような広告」などをブロックするような機能が数週間以内のアップデートで盛り込まれる可能性もあるとしています。

米国ではすでに26%のユーザーが何かしらのアドブロック機能を使用しているというデータもあります。それに対応するためにGoogleは、アドブロック最大手であるAdblock Plusを提供しているEyeo社に、ブロックされないためのホワイトリストに入れてもらうために巨額の資金を支払っているという事実もあります。

Googleとしては、Adblock Plusのようなサードパーティーのアドブロック業者が跋扈し同社の広告収益に大きなダメージを与える前に、自分たちでアドブロック機能を提供することで一定の歯止めをしようとしていると考えられます。

Chromeはすでに米国でも日本でも最も利用されているブラウザの1つであり、本当に標準搭載された場合は、デジタル広告業界に大きなインパクトが考えられます。ただGoogleの大きな収入源であるデジタル広告が全て止まるとは考えづらいので、同社のプラットフォーム(AdWords,AdSense,DFP,ADX等)の広告だけは動くというような仕様になるのかどうかという点も含めて注目を続ける必要がありそうです。


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