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Dennoo、オンラインビデオ広告市場への新たなアプローチとして、ディスプレイ広告における表示時間ベースのDSP「Dennoo」ベータ版をサービス開始

2013.11.2

Dennoo Inc.(本社:Palo Alto, President: Shigeto Umeda, http://dennoo.com )は2013年11月1日、インターネットのディスプレイ広告在庫の買い付けに際し、一定以上の表示時間に基づいて課金するCPV(Cost Per View)で入札が可能なDemand Side Platform (オンライン広告在庫の自動買い付けプラットフォーム、以下「DSP)をリリースした。ディスプレイ広告の表示時間を入札の主たる基準とするDSPは世界初であり、米国と日本の二拠点での同時リリースとなる。ベータ版ではGoogle社のDoubleClick Ad Exchangeを通じてGoogle Display Networkの在庫を中心に買い付ける。

DennooはRTB(Real-time Bidding)市場に接続されているディスプレイ広告在庫に対して入札を行い、入札に勝った場合に動画を配信する。広告主に対する課金は、広告主が指定した表示秒数(現在は5秒~30秒)よりも長くユーザーの画面上で再生された場合にのみ発生する。

また、Dennooが配信するビデオ広告は自動再生、Dennooの特殊な技術によって50%以上、画面上に表示されている状態でのみ再生するため、ユーザーの目に止まり得ない状態で動画が再生されることはない(図1)。これはビデオ広告が「認知型」であることを重視した方式である。

Dennooは従来のDSPと同様に、キャンペーンの目標設定や自動入札による最適化の仕組みを備えているが、多くの点で従来のDSPとは異なっている。

純広告等、リザベーション型メディアバイイングの商流も重視しており、例えば「期間内における表示ボリューム(面積×時間)の達成」等、ブランディングキャンペーンの目標に特化したアルゴリズムが実装されている。

キャンペーンの目標設定やレポーティング画面上で KPI(Key Performance Indicator)として提示されている指標も、CPA(Cost Per Action/Acquisition)やCPC(Cost Per Click)を追う「ダイレクトレスポンス型」のDSPとは異なり、 リーチ、フリークエンシー、表示/再生時間等を中心としたものとなっている。

Dennooのこれらの特性は、インターネット広告の主流であったオンライン上での消費者のAction/Aquisition(購買や申し込み、など)を追う「ダイレクトレスポンス型」のマーケティング手法とは異なり、消費者のAttention(認知)を得ることをゴールとした「ブランディング型」であるため、インターネット広告以外のマーケティング手法に親しんできた広告主達にとっても「マス広告」に近い感覚で活用できる事を目的としている。

また、これらの仕組みはDennoo Inc.が保有、申請している国際特許によって保護された技術を用いて実現しており、日米でのリリース後は速やかにアジア市場、ヨーロッパ市場での展開を行う。


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