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マイクロアド、RTB(Real Time Bidding)経由のディスプレイ広告市場規模予測を発表

2014.1.31

株式会社マイクロアド(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:渡辺健太郎 以下マイクロアド)は、2012年から2017年までの日本国内におけるRTB(Real Time Bidding)経由のディスプレイ広告市場に関する調査を実施し、市場規模を試算いたしました。

◆2013年のRTB経由の広告市場規模は392億円 (2012年比153%)
◆2017年に市場規模は1,000億円に成長、スマートフォン向け広告がパソコン向け広告を上回る

RTB方式とは、ディスプレイ広告の配信を1回の表示毎に最適な広告枠に対してオークション形式で入札する広告手法のことで、日本国内においては2012年から本格的な普及が始まりました。RTB方式による広告配信は、広告主と媒体社の双方にとって公平であり費用対効果にも優れ、利用企業の拡大が続いたため、当社試算によると2013年での市場規模は392億円まで拡大したと推測されます。

2014年にはRTB経由の広告市場は、日本国内の景気回復を背景に、インターネットの影響力向上によるディスプレイ広告市場の規模拡大に比例して引き続き成長していくものと推測されます。本格的な導入期を迎えたパソコン向け広告に加え、2014年から2015年にかけてはスマートフォン向けのRTB経由の広告取引が大きく拡大し市場を牽引していくものと見られます。

2015年以降も、複数の大手ポータルサイトやSNS事業社によるRTB経由のディスプレイ広告配信面の拡大、またスマートフォン向けインターネットサービス事業社のディスプレイ広告利用の促進や海外事業社の日本国内への広告事業参入などにより、RTB経由の広告取引は引き続き活発化し、2017年にはその市場規模は1,000億円を突破すると予測されます。

デバイス別ではパソコン向け広告市場の伸びは鈍化していくものの、モバイルインターネット端末の利用拡大とディスプレイ広告の配信メディアとしての地位向上を背景に、スマートフォン向けのRTB経由の広告取引は拡大を続け、2017年にはパソコン向け広告を上回る規模に成長するものと推測されます。

広告手法では、高効率で費用対効果の高いアドテクノロジーを用いた広告配信は拡大を続ける一方、通信の高速化と費用定額制の普及により、パソコン・スマートフォンともに動画などを用いたリッチ広告も浸透していくものと思われます。また、RTBを経由した広告取引により、広告主は対象とするユーザー群を指定して配信する広告を効率的に運用することができ、蓄積したビッグデータをインターネットマーケティングに活用するシーンも増加すると見られています。

今後も媒体社のディスプレイ広告在庫の大部分がRTB方式に移行されることが予想されるほか、スマートフォンやタブレット端末の利用増加に伴うディスプレイ広告の在庫拡大などがRTB経由のディスプレイ広告の普及を後押しし、2014年以降もRTB経由のディスプレイ広告市場は強い伸びが期待されています。

■RTB(Real Time Bidding)とは
アドテクノロジーと呼ばれる広告配信技術の一つです。広告の表示毎にオークション方式で最適な広告を選択する仕組みで、接続した広告配信事業者は、この方式を利用してそのインプレッションが広告主にとって最適と判断される場合にのみ入札を行います。インプレッション毎に、閲覧ユーザーや広告掲載面、フリークエンシーなどの情報を分析して、最適と判断できる場合にのみ入札を行うので、広告主に対して費用対効果が高く、効率的な広告配信を提供することが可能になります。

関連リンク
■ 関連URL
MicroAd http://www.microad.co.jp/


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