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ALBERT、状態空間モデルを用いたオフライン広告の評価を含む 包括的アトリビューション分析サービス開始

2014.8.7

株式会社ALBERT(アルベルト、本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:上村崇、以下ALBERT)は、4大マス広告とインターネット広告がWeb上での行動及び実店舗の売上に与える影響を総合的に分析及び可視化ができる「状態空間モデル」を用いたアトリビューション分析サービスをスタートしました。

従来のアトリビューション分析は、主にインターネット広告においてメディアごとのコンバージョンに対する貢献度を把握するために行なわれていますが、テレビCMを代表とするマス広告が与えるWeb上での行動への影響や、実店舗での売上への貢献度までは把握できませんでした。ALBERTはこの問題を解決するため、観測されたデータから因果関係を推測することが可能な「状態空間モデル」及びその上位モデルである「動的ベイジアンネットワーク」、複雑な特異モデルにも使える「情報量規準WAIC,WBIC」を採用することで、あらゆる種類の広告が与える総合的な貢献度を高精度に把握することができるモデルを開発いたしました。

albert

従来のアトリビューション分析をオフライン広告と実店舗売上の分析へ拡張

■状態空間モデルを用いたアトリビューション分析

ALBERTが提供しているプライベートDMP「smarticA!DMP」(※)には、既存顧客データだけではなく、潜在顧客がどのような属性を持ち、どの種類のWeb広告に反応し、どのような経路を辿ってWebサイト上でコンバージョンに至ったかというWeb行動データが豊富に蓄積されています。一方でテレビCMや実店舗の販売量も、GRPデータやPOSデータの形で時系列データとして蓄積されています。

従来は、Web行動データと時系列データを結びつけて分析することが困難でした。そのため、マス広告予算とWeb広告予算は個別に管理されており、「全社的な見地からの広告費の最適配分が難しい」というお客様の声が多数寄せられてきました。この問題を解決するために、高精度な推論能力を持つ「状態空間モデル」を用いることで、Web行動データと時系列データの同時分析が可能となりました。

例えば、GRPデータなどのマス広告投入量の時系列での変動が、Web上でのユーザーの行動にどのような影響を与え、それが最終的に実店舗のPOSデータの変動とどのように関係しているかを構造化して分析できるため、各広告が売上に与える貢献度を正確に判断することが可能です。各広告の貢献度は、従来のアトリビューション分析と同様に、合理的なアトリビューションスコアとして提供されます。

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■広告予算の最適配分が可能

状態空間モデルにより算出された「アトリビューションスコア」から、より高い効果の望める広告予算配分を把握することができます。ALBERTの提供する最適化モデルに、このアトリビューションスコアを投入することで、Web純広告、各種DSP経由広告、リスティング広告、4大マス広告などの各キャンペーンに対して、一定の広告予算をどのように配分すれば最もROIが高くなるかが把握できるため、効率的な広告配信ができるようになります。

【次世代の多変量解析:状態空間モデル】
http://www.albert2005.co.jp/technology/ng_multivariate/ssm.html

ALBERTは今後も“分析力”と“システム開発力”を強みとするデータサイエンティスト集団として、次世代の多変量解析を利用したソリューションを開発することで、クライアントのデータ資産を企業価値の向上に繋げる支援を続けてまいります。

(※)ALBERTのプライベートDMP「smarticA!DMP」は、スモールスタート&スケールアウトが容易、かつ必要機能のみを選択可能なセミオーダー・カフェテリア方式のコストパフォーマンスに優れたシステムとして、国内トップシェアを誇っています。(当社調べ)

株式会社ALBERT
2005年7月設立。事業コンセプトは『分析力をコアとするマーケティングソリューションカンパニー』。
高度なマーケティングソリューションを提供するためのコアコンピタンスである『分析力』は、アナリティクス領域における、「マーケティングリサーチ」「多変量解析」「データマイニング」「テキスト&画像解析」、エンジニアリング領域における、 「大規模データ処理」 「ソリューション開発」「プラットフォーム構築」「最適化モデリング」の8つのテクノロジーで支えられています。8つのテクノロジーには豊富な実績に裏付けられた、ALBERT独自のアルゴリズムや手法が用いられており、優位性を確保しています。


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