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家庭でのオンライン動画視聴、米国でテレビがPCを上回る

2012.9.27

NPD Groupの「Digital Video Outlook」によると、米国の家庭においてオンライン動画を視聴するメインデバイスとして、初めてテレビがPCを上回った。

2012年6月末までの1年間で、テレビがオンライン動画視聴のメインスクリーンであるという回答が33%から45%に増加した。これまで1位だったPCは、48%から31%に減少した。理由の1つは、Xbox 360やPlayStation 3などゲーム機のストリーミングサービス対応や、Apple TVやRokuといったストリーミングプレイヤーの普及など、テレビをオンライン動画サービスに対応させる機器の増加である。インストールベースで、インターネットに接続しているテレビは全体の12%、2900万台を超える。米家庭のおよそ10%がストリーミングサービス対応のテレビを所有しているそうだ。

NPDのシニアバイスプレジデントのRuss Crupnick氏は「ネットに接続するテレビの増加は、オンライン動画が成熟期に入ったことを示すデータの1つだ」と指摘する。テレビで最も利用されているオンライン動画サービスは、1位がNetflix Watch Instantlyで40%。以下、HuluPlus (12%)、Vudu (4%)が続く。いずれも映画やテレビ番組を配信するサービスだ。豊富なタイトルが揃っていていつでも視聴できる映画・テレビ番組配信サービスが増え、そうしたストリーミング形式の映画・テレビ番組をテレビの大画面で楽しむ方法も増加してきた。これが好循環となって、オンライン動画配信サービスと対応テレビの成長が加速している。


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