ツイート

このエントリーをはてなブックマークに追加

↑PAGE TOP

Facebook、2015年第3四半期(7−9月)決算を発表 ー広告関連のハイライトー

2015.11.5

Facebookの利用者数は引き続き増加 (数字は全て2015年9月末時点) 

  • Facebookを毎月利用する月間アクティブ利用者は、15億5,000万人となりました。そして、Facebookを毎日利用するデイリーアクティブ利用者は、10億人以上となりました。
  • モバイル端末からの利用者数は、10億人以上のAndroid端末利用者を含めて、13億9,000万人となりました。
  • 通信帯域が狭い接続環境に向けたアプリであるFacebook Liteからの利用者は5,000万人となりました。

2015年第3四半期の収益とビジネスの成長

  • 2015年第3四半期の売上高は45億ドルに到達し、広告事業の売上の合計は43億ドルとなりました。
  • 広告売上は、前年同期比45%の増加となりました。(為替の影響を除くと57%)
  • モバイル広告事業の売上高は34億ドルとなり、前年同期比73%の増加となりました。(全広告売上の約78%)
  • 成長は地域およびマーケティングセグメントを超えたものとなり、特に、北米とアジア太平洋地域で大幅な成長がみられました。米国外の広告売上は、全体の過半数を占めます。

2015年第3四半期も引き続き主力商品を改善、既存のコミュニティの皆様や企業パートナー様に対し、より良いサービスを提供

  • 自己表現:
    • プロフィール動画により、モバイル上のプロフィールが進化
    • リアクションのテストを開始。いいね!ボタンの新しい種類の登場により、愛情や畏敬、共感など、より多くの表現が可能に
  • (新)Groups:9億2,500万以上の人々が毎月Groupsを利用
  • (新)動画:Facebook上で1日あたり80億以上の動画再生回数を記録。5億人以上の人々が毎日動画を再生
  • Instagram:月間アクティブ利用者数は4億人を達成。8,000万以上の写真がInstagram上で毎日シェア
  • WhatsApp:月間アクティブ利用者数は9億人。10億人到達に向けて増加中
  • Messenger:月間アクティブ利用者数は7億人以上。95億以上の写真が毎月Messenger上で送信
  • Internet.org29カ国の人々に向け、無料の基本インターネットサービスの提供を開始。インドの100万人を含む1,500万以上の人々をオンライン上へ
  • Oculus:「Oculus Rift」ヘッドセットは来年早々より提供が開始され、Samsungと共同開発したモバイル商品の「Gear VR」は、99ドルにて年末に向けてリリース予定。また、Minecraft、Netflix、Twitch、その他多数のコンテンツパートナーとの、新し いパートナーシップを発表

2015年第3四半期も引き続き、Facebookが主に注力する3分野にて進化

1) モバイル移行への投資:

  • アメリカでは、モバイル上の5分に1分はFacebookとInstagramに費やされている。
  • Facebookページは、すでに数百万の企業のモバイル ソリューションとなりつつあります。 Facebookページ上の、メッセージ機能が向上し、CTA(コールトゥアクション)ボタンや、重要な情報をハイライトする新しいセクションの提供を開始しました。
  • Instagram:広告提供を全世界に向け拡大しました。新しい広告フォーマットと用途の導入や、API(Application Programming Interface)の公開、セルフサーブ型の広告運用の提供の開始などにより、マーケティング担当者はFacebookとInstagramを横断して 共通のターゲティングでキャンペーンを実施することが可能になりました。

2) Facebook広告製品を活用するマーケティング担当者の増加

  • 250万を超えるアクティブ広告主。4,500万を超える中小規模ビジネスがFacebookページを活用しています。
  • 動画広告は、マーケティング担当者にとって、ストーリーを語る上での強力なフォーマットになりました。
    • Facebookの動画は、マーケティング担当者に、マスへのリーチ、クロスデバイスでのターゲティング、そして効果測定を可能にしています。
    • (新) 150万以上の小規模ビジネスがこの9月にFacebook上に動画(オーガニック投稿および広告)を投稿しました。
    • 動画広告が、テレビ広告を補完:
      • 最近のニールセンの調査によると、テレビ広告とFacebook広告を併用することで、マーケティング担当者は、より多くのリーチと、高い広告想起、ブランドへの親近感および好感度の向上を実感しています。
        • GMC社は、Facebook上で、動画広告および他の広告商品を併用して、テレビにおけるプレミアムなピック アップトラック/SUVを訴求するブランドキャンペーンへのリーチを拡大。結果として、Facebook上での広告キャンペーンが、広告想起を13ポイン ト、ブランド好感度を6ポイント押し上げました。
    • TRP (Target Rating Point、ターゲット延べ視聴率)購入の導入により、マーケティング担当者は、Facebook動画広告のプランニング、購入、および効果測定をテレビ広告と同様に行えるようになりました。

3) Facebook広告をより関連性高く、効果的に:

  • カルーセル広告やダイナミックプロダクト広告は、広告効果の向上に寄与しています:
    • 複数の画像を表示するカルーセル広告および動画広告は、単一画像を使用したリンク広告に比べ、コンバージョン当たりのコストを30~50%低減することが可能です。
    • ダイナミックプロダクト広告は、商品カタログのアップロードをすることができ、商品を欲している消費者に的確にその商品を表示することで、マーケティング担当者に、検索広告と同等のROI(投資対効果)をもたらします。
      • マリオットは、ダイナミックプロダクト広告を活用し、当初は検索習慣をベースに、旅行者に対するリターゲティングを実施していましたが、現在では、マリオット傘下の複数のブランドに拡大して世界規模で実施しています。
      • 南米のeコマース企業であるMercado Libreは、ダイナミックプロダクト広告を活用し、3,800万を超える商品を13カ国以上で販売しています。
      • マリオットおよびMercado Libreは、いずれもROIの向上を目のあたりにし、積極的な投資を継続しています。
  • 効果測定では、コンバージョンリフトが広告主に対して、広告キャンペーンがもたらす真のビジネスの成果を発揮しています
    • Sprint社のBoost Mobileは、端末のアップグレード時期が近づいた人々に、Facebook上での広告キャンペーンを実施。コンバージョンリフト調査を活用した結果、Facebook広告によって店頭販売が4%アップしたことが判明しました。
  • Atlas、LiveRail、オーディエンスネットワーク等、アドテクへの継続的な投資
    • オーディエンスネットワークのパブリッシャーが自社のモバイルアプリに追加できる広告フォーマットを拡大。
    • LiveRailは、年齢、性別でのターゲティングテストを開始しました。
      • LiveRailは現在では、デスクトップ、モバイルウェッブ、モバイルアプリを横断した上で、90%以上の正確性で、年齢、性別に広告配信が可能になりました。LiveRailの技術を使わない場合、ターゲティングの正確性は、31-56%になります。

 


  • このエントリーをはてなブックマークに追加